シーバスガイドブック☆スズキの生態図鑑

エラ洗い(えら洗い・鰓洗い)

シーバスのエラ洗い(鰓洗い・えらあらい)

シーバスは、側線とよばれる感覚器官で水中の振動、水の流れ、音等を感じ取って餌を探したり、天敵が近づくのを察知したりしている。餌となる魚を発見したあとは、目で見て追跡して、目で見て餌に食らいついている。

 

シーバスは、加えた物が餌なのか異物なのかを瞬時に判断できるようで、それが餌ではないなにか別の異物だと感じた時には、瞬間的にそれを吐き出そうとする。通常は、口を大きく開いて水を逆噴射することで異物を吐き出す。時間にして零コンマ数秒の世界である。

 

ところが、その異物がルアーだったときは、フックが引っかかってしまい、いつものように上手く吐き出すことができない。口を大きく開いて、鰓蓋(えらぶた)も開き、頭を激しく揺らして水中でヘッドシェイクする。そのときにはルアー、糸、釣り竿に伝わって釣り人に興奮の瞬間をもたらす。ルアーのフックはとくにバーブ(返し)がついているとき、簡単には外れない。シーバスは、体を捻り、底へ潜ろうとしたり、あるいは水面へ飛び出してきたりしながら、頭を揺らしてなんとか異物を吐き出そうとし続ける。水面を割ってジャンプしながら異物吐き出し行動をするとき、口と鰓蓋(えらぶた)を開いて、暴れるような迫力満点のエラ洗いのシーンがみられるわけだ。

 

シーバスは、えら洗いで針を外すのが上手いとか、えらぶたの鋭いところでラインを切るとか言う人がいるが、それは間違い。シーバス目線でみると、針が外れたり糸が切れたりするのは単なる偶然。フックを外したいという意図目的がある行動をしているのではなく、行動の実態は異物吐き出す本能的な行動なんだ。

 

このエラ洗い、ブラックバス、カジキ、シーラなども同様にやります。水中で頭をふり、それでもはき出せないときに水面を割って飛び出してきます。水の中では抵抗が大きくてなかなかはき出せない異物も、水面を割って空中へジャンプすれば水の抵抗がなくなるので「振りほどく・吐き出す」行動が、成功する可能性があるのだろう。

 

エラ洗いされてもばらさない方法はある程度確立されているので、よく研究してみてほしい。魚の進行方向に逆らうようなロッドアクションをしない。エラ洗いのジャンプする気配を察知したらロッドを寝かせる、ラインテンションをかけつづけ、ジャンプの時も糸を張ったままにすることなど。


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